浩子の部屋

異文化から日本を診る

午後に来られた口臭治療の患者さんは、20代女性。初の中国人です。
先月に、一緒に住んでおられる日本人男性から電話があり、その女性の口臭がとても気になるから診てほしいとのことでした。「歯が悪いからではないか」ということでしたので、初診時に歯科的検査をしましたが、大した異常は見当たらず・・・
今日、しっかりと口臭の検査をしてみることになりました。
null


日本に住んで5年。その前に中国で日本語を勉強されて来られていたので、言葉の壁は問題ないようです。ただ、ちょっと「ムツっ」とした感じだったので、カウンセリングで心が開くかどうか、ずいぶん案じていました。
しかし、問診している時に、
「私のくさいの、なおりますか?」との質問。
「心配しなくてもいいですよ。そのために、今日、検査をして、原因をしっかり調べるのですから。はっきり原因がわかったら、そのケアの方法をお教えできますからね。」
そう言うと、ほっとされたようで、顔に笑みがこぼれました。(やれやれ)
null
それからは、普通に、日本人の方と同じように話ができました。問診の最後に、
「あなたの性格は、どのような性格だと自分で思いますか?」
という質問に対して、一般的な日本人の方は、控え目で自分のことをなかなか客観視していなくて、表現を引き出すのにいろいろと誘導するのですが、この方の場合は、ほんとにハキハキとして、いろんな自分を的確に表現されていました。どんどん答えが出てくるので、中国人の日本を見る感覚を知りたくて、日本をどう思われるのかを尋ねてみました。
日本の生活は、とても『自由』だ!!
中国にいた時と違って、『生活に色が出てきた』し、趣味も増えた。」
すごい表現ですね。とっても頭の良い方のようです。
「生活に色」という表現は、とてもわかりやすいし、何か変化に富んでいて明るく楽しいというイメージが拡がります。
「中国の天津というところで生まれたけれど、中国料理は油をたくさん使うので、私には体に合わないようだ。顔や体にポツポツと出てくるから。私は、あっさり系が好き。日本の食事はいいと思う。日本に来て、ずいぶんポツポツも良くなった。」
皮膚科でお薬をもらっておられるので、どこが悪いのかを尋ねた時に、そう答えられました。それからは、私のことをとても信頼してくださったようで、楽しそうにお話が弾みました。
サラリーは、中国では月に2000元(日本の3万円くらい)だけれど、靴とかは、中国の普通のデパートで1000元(1万〜1万5千円)くらいする。それで、とても品質が良ければいいけれど、質もよくない。日本だったら、5000円くらいでも、とても良い質のものやデザインがたくさんある。
全般的に感じるのは、日本はとても『合理的』にできている!!
でも、「良くない」と思うこともある。
大学に入学してすぐに、ゴルフクラブに入ったが、男の人ばかりだったせいか、「おはようございます」と言っても、だれも返事をくれない。女であることと、留学生であることが原因なのか・・・よくわからない。いても辛いだけで楽しくないので、クラブはすぐに止めた。
自分が通っている大学のゼミは、いい雰囲気ではあるが、
「みんなが思っていることを、はっきりと言わない。」
「何人か集まって、何かをやっている。」つまり、集団行動が多い。
中国人は、もっと自分の意見をはっきりと言うし、自分1人でも頑張る。
「ファッションにこだわっているというか、こだわりすぎ?」
例えば、冬にミニスカートを着ていると、冷えないのかなあ?体に悪いのと違うのかなあ。きれいに見せるためだけでいいのだろうか?!
キレイなためだけでよいのか?!もっと、体のことを考えた方がいい。
日本のサラリーマンの生活は、安定しているけれど「つまんない」。自営業の方がいいと思う。自分で考えて行動して結果を出す。そのかわり不安定だけど・・・
私としては、「チャレンジ」や「刺激」が欲しい!!
というように、たくさんの個人的な見解が出てきました。一方的な見方かもしれませんが、私達が日頃考えていない目線で「斬る」。とってもユニークだし、日本人の習性として考えさせられる面がありました。彼女も、頷いて聴いている私に、とても話し易いし、以前に大学で精神的に病んでいた時にカウンセリングを受けたことがあるが、全く違っていると、喜んでくれました。
彼女には、口臭治療のカウンセリングと共に、日本に来てからの心細さと不安感に包まれている面もあるようなので、人生への向き合い方を話しました。最後には、「ここに来てほんとに良かった!!」と、言ってもらい、私も幸せな気分になりました。そして、私が最初に持っていた中国人へのかすかな不安は、完全に解消されていました。
null
国籍や文化を越えての交流の大切さ。海外旅行をしていつも思うのですが、言葉の壁がなければ、もっともっと異文化交流が出来そうです。
我が孫のように、屈託のないストレートな表現こそ、大切なキーポイントですね。
null
It’s good. To be!! (オッパイ・パッドで〜す♪)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright©2024. Egami Hiroko All rights Reserved.