浩子の部屋

第2回歯科甲子園決勝大会

「すばらし~~い!!」の一言につきる、今日の歯科甲子園D-1グランプリ決勝大会です。ほんとに、東京まで応援に来て良かったと、今も実感しています。決して、自分の歯科医院を自慢するのではなく、いろんな苦難を乗り越えてきて「今」があり、そして、スタッフとの堅い絆をつくってきた歯科医院ばかり。清潔で丁寧な対応というだけではなく、顧客満足度に、歯科医院全体が焦点をあてて頑張っている・・・それを実感するプレゼンテーションでした。

今回の決勝大会出場の宮城県石巻市「坂井おとなこども歯科」を応援してくださるのは、当院スタッフの米山婦長と志岐受付担当、それに、19年前まで勤めてくれいていた倉本衛生士(旧姓・松尾)、東京から松浦有希さん、そして、坂井おとなこども歯科開業時に、新規開業支援として来てくださっていた、岐阜の永井さんの5名です。



今日はプラカードを用意して、全力で応援しようと、やって来ました。トップバッターとして、20分間のプレゼンをする坂井おとなこども歯科のメンバー。ここに来るまで、診療時間を削って、また、公民館を借りてリハーサルを重ねて、この日を迎えたようです。

2年前の3.11東日本大震災で、まる4日間浸水して孤立していたことを、映像と各スタッフの解説を交えて、プレゼンされました。震災後は大変辛かったけれども、当たり前の日常、当り前の仕事ができるということの大切さや重みを身に染みて感じ、その当時の状況や気持ちを発表してくれました。

検死に行った坂井院長は、
「歯をしっかりみることで、ご遺体の確認ができることに全力を尽くしました。歯科で撮っているレントゲンが、こんな時にこんなに役立つなんて、思ってもみなかったこと。そして、歯科の日々の診療がどんなに大切なことか、もっと大きな意味で理解し、体得することができました。」
と、おっしゃっていました。

スタッフは、
「『生きている』だけで素晴らしいし、歯科の仕事ができることが、こんなにもありがたいことであり、患者さんとともに歩み育つ歯科であり続けることの重要性を再認識した。」と。

大きな災害に遭い、多くの苦難を乗り越えた故の「気づき」は、最高の財産ですね!!

人間が生きていくこと、人の幸せのお手伝いをすること、人からいただく笑顔のお返し・・・そういう、目に見えていそうで目に見えない、素晴らしいものを忘れてはいけないのだ!!・・・と会場全体の人達が思ったことでしょう。20分間のプレゼンで、会場のほとんどの方が涙したことと思います。(もちろん、私達もです。)

大変だったねぇ~。辛い時によく頑張って乗り越えたねぇ~。不安におびえる夜を何度も迎え、自分の「死」までも身近に感じたスタッフ達。この大きな体験は、みんなの人生観を変化させ、歯科医院のあり方まで変化させてきたことと思います。

「苦労は買ってでも、せよ!」という言葉があるように、したくない苦労でも、生きてさえいれば、食べていけさえすれば、その山を越えた時に、達成し超越した明るい幸せな未来が見えてくる。この会場にいる人たちがみんなそんな気持ちになった・・・素晴らしい大拍手の発表でした。

その他の4医院も、それぞれの医院の特色を出した、素晴らしい発表でした。時間が経つのも忘れるほどに、ギュ~っとたくさんのものを詰め込んだプレゼンテーション。5医院が終わった時には、どんな演劇や舞台を見るよりも、感動と満足度でいっぱいでした。どの医院にも拍手を贈りたいというのが、正直な気持ちです。

頑張っている歯科医院がある・・・というのを目の当たりにして、私も元気と勇気とエネルギーをもらいました。東京に日帰りの応援でしたが、こんなに充実したものはありません。私院も、歯科甲子園にエントリーしたい気持ちはありますが・・・
この年齢であそこまでやる気力、体力があるのか・・・自問自答しているところです。

スタッフの為にはやった方がいいのでしょうね。でも、今日一日決勝大会を見せてもらっただけでも、たくさんのエッセンスをもらいました。少しでも日々の診療に活かしていきたいと感じました。

歯科甲子園は、グランプリを自慢する為の大会ではなく、スタッフ自らが頑張り、スタッフが院長とともに勝ちとる栄光。そして、そこには、「患者さんの喜ぶ顔が見たい」ということに尽きる取り組みがあるのですね。

大感動、大満足、極楽至福の一日♪

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