浩子の部屋

皮膚の病気の講座

梅田スカイビル・ステラホールにて行われた市民公開講座「50歳以上になったら知ってほしい皮膚の病気」を聴講してきました。帯状疱疹の講演があるというので、パネリストとして出演される日本臨床皮膚科医会・近畿ブロック長の笹川征雄先生に無理矢理に聴講券をお願いして、行かせていただきました。
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講演?「かゆみを伴う皮膚の病気」皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹
東京逓信病院皮膚科部長・江藤隆史先生
皮脂が欠乏して乾燥した肌は、表皮がめりめりに荒れて隙間だらけになっています。放っておくと、いろんな感染症になりやすく、重症化していきます。だから、症状の軽いうちに、「保湿」をすることが大切です。特に風呂上がりには油分がなくなっているので、皮脂欠乏症の方は保湿クリームやローションを塗っておくことが、一番重要です。
?熱い風呂に入らない
?風呂でごしごし洗いすぎない(ナイロンタオルは禁物)
?保湿クリーム等によるスキンケア
?部屋の加湿をする(秋から真冬)
?アルコールは控えめに
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講演?「いたみを伴う皮膚の病気」帯状疱疹
東京女子医科大学皮膚科教授・川島眞先生
人口の約95パーセントの方が、水ぼうそうにかかったことがあるのですが、加齢と共に免疫力が落ちた時に、このウイルスが原因で帯状疱疹を発症します。一生のうち6〜7人に1人がなる一般的な病気です。
水ぼうそうウイルスは、ずっと体の奥の神経節(神経の根元)に潜んでいるのですが、加齢と共に免疫力が劣った時に、神経を通って皮膚表面に出てきます。この時に神経を傷つけ変形させてくるので、湿疹が出る前にピリピリ・チクチクとした「痛み」が先行します。数日から1週間後に皮膚に発症するのですが、通常、右側とか左側のどちらか片方だけに出てくるというのが特徴です。
軽い症状の場合はいいのですが、一度神経が壊れてしまうと、長期にわたって痛みだけが残ってしまうことがあるので、早めに皮膚科を受診して、的確な診断と治療を受けてください。
※今年4月初めに私がかかった帯状疱疹は、孫の水ぼうそうウイルスから感染して発症したと思っていたのですが、一度かかった人が再度人から感染することはないそうで、自分の神経節に潜んでいるウイルスから発症したようです。地震と移転の件で、疲れがピークになっており、免疫力が落ちていたのは確かですものね。
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パネルディスカッション」では、笹川征雄先生がお答えされていました。
保湿クリームは皮脂欠乏症の方には特に重要です。ワセリンがいいという方もおられますが、ワセリンは表面に膜を作るだけで、保湿の作用はありません。だから、保湿剤を塗った上に、必要ならばステロイド剤を塗り、更にワセリンで被膜を作るという使い方がいいと思います。
ステロイド剤には、弱いものから強いものまで5種類あります。副作用を皆さん心配されているようですが、副作用はほとんどありません。実は使い方に問題があるのです。皮膚の炎症を火事に例えていうことがあります。100の火事には100の水、50の火事には50の水。100の火事に20の水では、焼け石に水で消えませんよね。しっかり塗って湿疹を完全に消してしまうことが必要なんです。大火事が炭火になって消えたかのように思い、中途半端に薬を止めてしまうとまた発症し、それを繰り返すことで、重症化していきます。皮膚科の先生に診てもらいながら、適合した薬を出してもらうようにしてください。
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皮膚の病気は、なかなか治りにくいというイメージがありますが、日常の手入れと生活習慣を見直すこと、それに早期受診・早期治療が大切であるというのがよくわかりました。処方された薬も、自分勝手に理解して塗布するのではなく、先生の処方どおりに使用することの大切さを教えていただきました。
湿疹の 消火は常に 徹底す 中途半端は 大火事のもと
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帰り際、スカイビルのテラスでは、ドイツビールのビアガーデンになって賑わっていました。ちょっと一杯飲みたくなって、この笑顔です。講演会のあとの頭の疲れも吹っ飛びました。ドイツビールは、泡立ちもひと味違いますよ〜♪
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「講演会よりこっちの方が良かった」なんて言っているのは・・・どいつだ〜〜!!(笑)

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