浩子の部屋

新型インフルエンザA

北区民ホールにて、北区学校保健協議会の総会&保健大会がありました。
各小中学校のPTAの方々や先生が参加されていました。私は、歯科校医をしている主人の代理でしたので、中津小学校の校長先生の横に座らせていただきました。今回の講演は、「今年のインフルエンザの対策」と題され、北野病院小児科の小児感染部門部長の羽田敦子先生のお話を聴かせていただきました。
null


null
今現在流行しているインフルエンザは、例年流行る季節性のものと違い、ほとんどが新型と呼ばれるA(H1N1)であり、世界的にほとんどの人が感染したことのない種類のものなので、みんなに恐れられています。
null
このA(H1N1)は通称「インフルA」と呼ばれ、流行は全国的な様相です。世界的にみると、南半球で冬を迎えたオーストラリアでは、流行していたのが約15週間で、感染者のピークが異常に高い状況だったようです。他にブラジルやアルゼンチンでも8週間の流行でした。日本でも、これから冬を迎えるので、これからどれだけ多くの人が感染するのか、予測がつかない状況である・・・というのが、医科界の見識です。いわゆる「パンデミック」と呼ばれる感染爆発で世界的な大流行もありえるというのです。
しかし、通常の季節性インフルエンザでは、感染者1000万人のうち、死亡者が1万人程度、つまり致死率0.1%であるのに対し、インフルAは症状が軽く、今までのデータでは致死率も低いので、感染率や発症率は高くなっても、そんなに心配する程度のものでもないという見方です。ただ、感染・発症・入院のピーク年齢が、5〜7歳であり、幼児や小児がかかりやすいということが分かっています。
11月18日現在で、全国で7708人が入院されており、内訳は男性が4918人、女性が2790人で、男性の方が重症化しやすい?という結果です。つまり、家庭の主婦より、働いて疲れているお父さんの方がかかりやすい???(笑)
null
<新型インフルエンザAの特徴>
?香港型と同じ
?若年層中心の流行
?致死率は、季節性インフルと同等かやや低い
?抗ウイルス薬は臨床的に効果あり、耐性ウイルスの出現もない
?迅速診断キットによる診断確定には限界がある
<新型インフルエンザAの症状>
発熱・咳・咽頭痛・鼻づまり・倦怠感・四肢痛・嘔吐・・・等々
☆抗インフルエンザ薬の「リレンザ」や「タミフル」の効果は、有熱期間を24〜30時間程度に短縮するのみです。小児の場合、異常行動などの副反応もあるので、薬を飲むのは、よほど信頼できる医師の管理下で・・・
☆感染予防には、
?マスク(正しい着用)
?手指衛生
?うがい
?人混みに出ない
☆救急外来の正しい利用法
 発熱後1日経ってからでないと、新型かどうか診断できないので、よほどの症状がないかぎり、慌てて病院へ行かないように。外来が混雑し、医療体制の混乱が起こる為。
null
結論として・・・
?これからの新型インフルエンザAの大流行については、予測不可能です。
?情報を収集し、自分で判断して行動することが大切です。
?恐がりすぎず、また軽視することもなく、淡々とそれを受け入れる心の準備が、何より必要です。
?かかったかなと思っても、あわてないで受診してください。
?日本の医療を信頼しましょう。
ここでも、先生がおっしゃっているように、不安が先行してしまうことで、異常心理となってパニックが起こり、医療機関も動きが取れない状態になるので、季節性インフルと同じように、冷静沈着な態度で過ごしましょうね。
我が家は、予防接種にも感心がなく、インフルAに立ち向かう覚悟です。まあ、何事もかかってみないとわかりませんから。
「新型インフル」よりも、
民主党政治による「新型デフレ」のほうが気になるこの頃です。(嘆)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright©2024. Egami Hiroko All rights Reserved.