浩子の部屋

傷心のカルテ棚

先週末、スタッフのYさんが、過去5年分の患者カルテをきれいに整理。
奥のカルテ棚が飽和状態になっていたので、過去3年分を出しやすい所に、それ以前の2年分を上の棚に分別する作業をしてくれていました。
それでも、なお満杯で片付かないカルテ棚をみた院長が、「よしっ!!」と、奮起しました。
と、そこまではいいのですが・・・


一昨日のこと。
「ちょっと、コ−ナン行ってくるわ。」
と、院長が、日曜大工の店に棚を買いに出かけました。
(ふ〜ん、どんな棚買ってくるんやろ〜?)と、思っていましたが、
セパレートラック6段と書かれた段ボール2箱を担いで帰ってきました。
早速、診療所で組み立てていたようですが、先に自宅に帰っていた私に電話がかかってきました。
「今から、カルテを縦に並べるように、ブックエンドを買いにいくつもりやけど、何個ぐらい買ってきたらいい?」
今までずっと、各棚に横に積み重ねて置く形をとっていましたので、縦に並べるのはちょっと・・・と思って、
「縦に並べるのは、見た目はいいけれど、本と違うので、薄いカルテが折れ曲がったり倒れてきたりと大変よ。また、カルテを抜き取る時はいいけれど、戻す時がとても手間がかかると思うんだけれど・・・」
「いや、今より見やすく取り出しやすくなるようにするんやから。僕も考えてるから・・・大丈夫だから。」
「ちょっと待って!!買ってくるのはいいけれど、毎日カルテを取り扱っている私達が、一番使い勝手がいいようにしたいから・・・
一部だけ縦にカルテを並べ替えて、Yさんと一緒に試してみて、本当に取り出しやすいということならば、全部やり替えましょう。」
ということで、そのままの状態で今日を迎えました。
朝から、院長が、新しく買ってきたその棚に、早速にア行〜ウ行のカルテを縦に並べていました。(ちょっと鼻歌まじりに・・・)
「ど〜や、俺の考えている方が便利やろ〜」と言わんばかりに・・・
カルテを毎日探してくれる、YさんとAさんの反応は??
「え〜〜っ!縦ですか?」
とは言ったものの・・・二人とも、院長には文句も言えず・・・
「奥さ〜ん、縦に並べられると・・・ちょっと探しにくいんですけど・・・」
と、院長には聞こえないように、控え目に(?)私に言ってきました。
「やっぱりね。長年この形でカルテを整理してきているので、縦にギュッと詰められると抜き出すのも、入れ込むのも大変やもんね。」
すぐに院長に報告。
「スタッフも、とても使い辛いし、この状態では全部並べ替えるのはまず無理でしょう。便利になるならいいけれど・・・」
ということで、新しいカルテ棚は、すぐに却下されました。
すごすごと、棚を片付ける院長・・・
(せっかくなのに、すみません。)
スタッフのために「よかれ」と思ってすぐに行動してくれることや、自分の時間を費やしてでも「みんなの為に」と思ってくれる院長の気持ちは、とてもありがたいんですけれど。
院長が自分の頭の中で考えていることと、結果としての実際の動きの中に少しズレがあり、「小さな親切、大きなお世話」になること・・・しばしば・・・
先日も、家のふすまを張り替えると言って、同じくコーナンへ直行。
(私は、張り替えなくてもいいと言っていたのですが・・・)
私が講習会に出席していて一日留守の合間に、押入れのふすまが3枚、張り替えられていました。しかも、ふすま紙の線が斜めに歪んで、シワシワの状態で・・・
「わ〜〜〜ぁ。みごとやねえ。こんなに上手に(?)シワ寄って。だから、やめて下さいと言ったのに・・・」(泣)
「乾いたら、シワがのびるはずやったんだけどなあ〜。おかしいなあ?」
その結果、ふすま屋さんに全部で12枚張り替えてもらうハメになりました。
その他、主人の頑張りが裏目に出たことは、たびたびあります。
「やりたい!」と思ったら、一直線。夢中になるようです。(猪突猛進型)
仕事の方は、完璧にこなしているんだから、大目にみないといけないですね。
年齢を重ねても、いつまでもちょっと「ガキっぽい」院長です(笑)。
傷心のカルテ棚、♪だれかいらんかえぇ〜〜♪

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