浩子の部屋

美食王子との食事会

「来栖けいさんとの食事会に行きませんか?」と、
メールでお誘いがありました。
「来栖けい」って、いったい誰?・・・
と思ったけれど、どうも有名な人らしい。
料理のシェフかしら?と思ったら、「美食家」・・・つまり、食べ歩きの名人??
世間では、神の舌をもつ人、美食の王様とか王子と呼ばれている人のようです。
若干29歳にして、全国1万件くらいの有名レストランや料亭などを食べ歩いて、4年前に「美食の王様」という本も出されている。
いったいどんな人なのか?!


当院のIT部長のSさんが、ネットで食事会を申し込んだら、抽選で関西圏から4名募集のうちの2名に当選したとのことでした。“めったにない機会”ということなので、物見遊山で出かけてみることにしました。
「Hajime」という、今年5月に肥後橋にオープンしたばかりのフランス料理のレストラン。行ってみると、わりとこじんまりした都会風な、白と茶系のシンプルインテリア。
レストラン入口で記念写真を撮っていたら、そこに、来栖けいさんと、その取り巻き(?)ファンの美食家美女4名が現れました。
(わぁ〜、かわいい坊やみたいな感じの人!)というのが、私の第一印象。
細身で、小柄で、小顔で、とっても優しそうにみえる。
その場にいる人を、一瞬にして緊張から解きほぐすかのような、ほんわかと温かいものを感じる。気取らず、淡々としていて、礼儀のある方のようです。
来栖さんを中心にしてクジで席を決め、総勢13名が、ひとつの大きな長テーブルの周りに座りました。私の席は来栖さんのナナメ前。
(写真を撮るには絶好の場所・・・)
来栖さんが、最初に次のようにお話されました。
「ここは、ぼくが気に入っている関西で一押しのレストランです。ゆっくりと味わって楽しんでください。それで、食事の最後に、自分が気に入った料理を1番から3番まで三つ紙に書いて出してください。集計して、上位三つを当てた方には、景品を差し上げます。」
話の内容からすると、ここは「グルメツアー」の中の1席であり、もうすでに昨日より、あちこち食べ歩きをされているようでした。ここ「Hajime」には、今までに3回も来られているとのことでした。
今回は、関東圏から8名・・・うち2名のご夫婦は、京都の紅葉を見に来たついでに、このレストランを2カ月前にたまたま予約されていたので、ご一緒されたようです。
関西圏からの2名(女性)のうちのおひとりが、私のことを見て、
「どこかでお会いしましたよねぇ〜?」
と尋ねられるので、(やっぱり・・・)
「うちの患者さまですよね〜。江上歯科です。」
と、答えたら、
「あ〜ぁ!普段と違うから分かりませんでしたぁ〜。私、昨日、治療に行ったばかりです。」
こんなに世間は狭いんですね。ほんとにびっくりしました。これぞ、「奇遇」ですね!!
メニューが配られました。その片面には、「Hajime」の精神(スピリット)が、裏面には、本日の料理とその内容が具体的に書かれていました。
本日の題は、「自然と対話」。
前菜が3品。(書ききれないので、とばします)
ここで、もういままでに味わったことのない味覚でした。
そして、まずは「ミネラル」。
大きな透明の丸皿に、105種の野菜を盛り込み、一つ一つの野菜の味をひき出すように、貝のエキスの旨味ドレッシングをかけてありました。温野菜、しかも下味が付けてあるものや、珍しい生野菜の数々。これだけの種類を集めてくるだけでも大変なのに、それを少しずつ、また一個一個を皿の中の小宇宙に丁寧にアートされているのに、驚きました。
早く食べてしまうのはもったいないので、一個ずつ味わって食べたかったのですが、周りの方のペースに合わせるために、ちょっと急いで食べることに・・・なりました。
来栖さんや他の美食家さんも食べるのが早いこと。「えっ、もう食べたんですか?」みたいなペースです。ずっと、食べ慣れていらっしゃるというか・・・私には、このペースはとても考えられませんでしたが・・・
もう、この一品までで、お腹はすでに七分目。(わぁ〜、大変!)
まだこれから、メインが3種出てくるのに・・・
「サワラ」
鰆と豚の背アブラソースとのコラボレーション。ハコベとパセリの香油を添えて。
「フォアグラ」
冷製と温製を共存させた、クレームブリュレのような舌ざわり。
「オニオン」
オーブンでよく焼いた甘いタマネギの上に、トリュフのアイスクリームがのって・・・
ここまで、すでに食事の始まりから3時間が経過していました。
そして、本日の一番メインは、「ポーク」。
来栖さんが所望された「無薬の天草梅肉豚肩ロース」のロースト。
きれいな梅肉を思わせる肉質の色味。トリュフのソースともよく合って・・・
ところが、私のお腹はもう限界。一口だけ味わって、ほんとに申し訳ないけれど、残すハメになりました。
(30〜40歳初め頃だったら、きっと完食していたと思われます。胃袋というのは、年齢を正直に感じさせますね。消化能力の無さは、まさに老化なんでしょうねェ〜。
残念です!!)
「チーズ」
7種類のチーズを少しずつ。かた焼きのパンを添えて。
これからは、デザートに入ります。すでに4時間経過。
・オリーブの五段活用(アイス・乾燥・ソース・泡・ジュレ)
・ピーナッツのミルフィユ
・コーヒーとコーヒームース(チョコも添えて)
これで今日は全部終了。すでに、時計は夜の12時です。(5時間経過)
お店のスタッフの方々も、お付き合いご苦労さまでした。
そして、本日の料理人、米田肇氏が登場!!
裏方では、一度に13名分出すのは、とても大変だったことをお話しされました。
最後は、全員で記念撮影。(カシャ!)
私は日頃、「あなた、作る人。私、食べる人。」と、あまり料理を作ることに関心がありません。美味しいものを食べるのは好きですが、どっちかというと「グルメ音痴」かなぁ〜
食事よりも会話の方が楽しくなってしまうので、食事の味を忘れてしまうようです・・・(困ったもんだぁ)
来栖けいさんも、これから「美食の旅」を続けていかれるようですが、美味しいものを食べ過ぎて、体を壊さないようにしてくださいね。
また、テレビや雑誌でおみかけするのを、楽しみにしています。
私は、できるだけ仙人(?)に近づけるよう、「ブ食家(不食家)の旅」に出ます♪(笑)

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