浩子の部屋

ロシアからの帰国

早朝4時起き。荷作りして朝食。6時30分出発です。
(時差が4時間なので、日本時間の午前2時30分)
まだまだ眠い〜感じです。飛行機は、9時発で関空に9時35分到着予定。
約4時間半のフライトです。
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空港までは、30分程度。ここで、コリャーク山とアバチャ山には、お別れです。朝焼けの中の山も綺麗ですね。小さな空港ですから、手際も悪く?
手続きには時間がかかるようです。ツアーでご一緒だった15名の皆さんとも仲良くなり、話に花が咲きます。オバちゃんが(私も含め)4人もいるので、話の輪に入った男性はいじめられて・・・気の毒。(ハハハ)
でも、みんないい方ばかりの集まりで、とても明るく、楽しく、面白く、旅をすることができました。皆さん、添乗員さん、現地ガイドさん、本当にありがとうございました。
簡単な手荷物検査を終え、パスポートを出して出国手続きを済ませ、「さあ、搭乗待ち」と思ったら、皆さん靴を脱ぎ始め・・・
「何、それ?青いビニール袋どうするの??」
どうも、靴まで検査するので、この青いビニール袋を履いてください・・・ということらしい。なんか、異様な光景に笑ってしまいます。(フフフ)
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「なんで、こんなん履かなあかんねん?!」
と、文句を言いながらも、皆さん素直に応じています。出国できなかったら困りますものね。
人も靴も?検査の機械を通り抜けたら、青空の下、飛行機のそばまで行くバス待ち。
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「これ・・・晴れてるからいいけど、雨やったら、どこで待つねん?!」
という声もあり。到着の時のような古ぼけたバスが来るのかと思えば、ちょっとマシなバスがやってきました。でも、乗ってもすぐに降りなければなりません。ほんとに歩いた方が早いくらいの距離ですから・・・・
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やっと搭乗し、出発です。予定時刻より早いです。これで、カムチャッカともお別れ・・・もう、頭の中は、帰ってからの仕事のことを考えています。
日本時間の9時半頃に関空到着だから、診療所には、11時過ぎに着けるかな?主人の診療予約は、午後からなので、とりあえず顔を覗かしてから、自宅に帰ろう・・・と、いう段取り。
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「ロシアのしっぽ」と言われているカムチャッカ半島。もともとは軍事基地だったが、1996年にユネスコの世界自然遺産に指定された大自然の宝庫「カムチャッカ火山群」。ロシアの大陸と陸続きなのに「ロシアの孤島」とも呼ばれるほど、交通の便が悪いようです。鉄道は無く、移動手段は、車か飛行機のみ。それで、カムチャッカの若者達は、やはり大都会に移住したいということですが、ロシア政府はそれを抑える(カムチャッカの人口を減らさない)ために、2年に1回はモスクワに無料で行くことができるようにしているそうです。大自然は、たまに行くからいいけれど、やはり若者は、便利で文化的な生活に憧れるのでしょうね。
今回のツアー客の中に、8年前に6人乗り自家用飛行機で、ここに来られた方がありました。日本人観光客として初めてのことであり、新聞にも写真入りで掲載されたそうです。当時68歳で、4人の操縦資格を持った方々と一緒に、1ヶ月かけて世界一周をしようと計画。ロシア政府の許可をもらうのが大変で、まず、ロシア人の操縦士でないと入国を許可しないと言われ、ロシア人の操縦士を大阪に呼んで、それでカムチャッカまで飛んだ。ところが、ここからグリーンランドに行く予定だったが許可が下りず、1週間拘留され、モスクワからやっとのことで許可が下されて、飛び立つことができた。世界一周は、それはそれはハプニングの連続で、大変な目にあったとおっしゃっていました。無事帰還することができたからこその武勇伝。ほんとに面白く聴かせていただきました。
「その8年前のカムチャッカは、ほんとに貧しくて何も無いところだった・・・」
と、懐かしく語られていました。今は、観光に力を入れ、世界のあちこちから登山客もたくさん訪れているようです。ただ、昔と違って、気温が上昇し、だんだん生態系が変わっていくのではないかと、現地の方も心配されていました。私も、緯度55度の世界がこんなに暑いというイメージは全くありませんでした。大阪とは緯度にして20度の差。温度差も20度と思っていたのが、向こうも大阪とあまり変わらず、日中30度の世界。朝晩は冷え込みますが、それでも10〜15度くらいまででした。
北極圏の温暖化は、ほんとに深刻です。フラワーハイキングの高山植物も早くに咲ききってしまって、枯れているものが目立っていました。「昔はこんなんじゃなかった。」と、ガイドさんも言っておられました。私達は、やはりこういうところに来て、地球温暖化を実感します。ほんとに自然を自然のままに残さなければ・・・
この美しい地球環境を保つために、私達はなにかできることから始めないといけないですね。
カムチャッカの大自然は、穢れなく心美しい素直な人間を育てる!!

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