浩子の部屋

五三二参り

宮城県石巻市の孫達の「七五三参り」の為、伊丹空港に来ました。ちょっと早く着いたので、モーニング朝食をとってから、荷物検査のところに並ぼうとしたら・・・長蛇の列。すごい人です!!8:00出発以降の人は、別の列で待たされます。入場制限をされているようです。

ようやく、8:15発の人達が手荷物検査の列に並ぶことができました。「行楽シーズン」とは、このことでしょう。どの便も満席のようです。空港がこんなに混雑しているとは、予想だにしていませんでした。

気持ちは急いでも、手荷物検査場は着実にゆっくりとしか動きません。やっとシートに座れたのが、出発時刻の8:15でした。まだ、どんどん乗客がやって来ています。結局、10分遅れの出発となりました。

空は晴れ渡り、途中に富士山が雲海から、ひょっこりと頭を出していました。
♪あたま~を雲の上に出し~、四方の山を見下ろして~♪
という歌のフレーズを思い出しました。「日本一の富士山」は、どの人にも感動を与えます。

そして、さんさんと降りそそぐ陽光。
「太陽って、ありがたいねぇ~♪」
と、思わずつぶやいてしまいます。どの人にもまんべんなく降りそそぐ太陽の光。無償の愛ですねぇ~。「暑い」や「寒い」は、人間の愚痴。太陽がなければ死んでしまうのですから。たとえ、一寸の虫ですら生きていけません。太陽や宇宙からくるエネルギーをいただいて、生きている・・・いえ、「生かされている」我らです。

仙台空港に到着すると、お義父さんが出迎えてくださいました。あの地震以来、初めての仙台空港です。地震で被害を受けたことすら、まったくわからないくらい綺麗に整備されて、元通りになっています。あの日・・・この空港に居た人達は、どんなに不安であり、どんなに寒く、どんなに辛い思いでおられたのだろう・・・と、心によぎります。

空港からしばらく行くと、海沿いは枯草の原っぱ。鉄のスクラップの大きな山があって、きれいに片づけられているものの・・・ポツン、ポツンと建っている家。再開している店、だれも住んでいない家やビル。「はぁ~~」と心の溜息しかでない道のり。

1年8か月経って、やっと石巻に来ました。商店街も空き地が目立ち、シャッターが下りているところがいっぱい。一番賑わっていたところが、さびれた感じになってしまっています。石巻駅前の石森章太郎のマンガ像が、懐かしく哀愁を帯びて目に映ります。

石巻グランドホテルに到着!!ホテル入口に「がんばろう石巻」の文字が貼ってありました。このホテルも津波に遭ったはずですが、すっかりきれいになって、地震の爪痕は微塵もありません。すぐに、美容室に案内していただきました。
「わぁ~~、リュウ、かっこいいやん♪」

5歳のリュウイチロウ君は、すっかり出来上がっています。
紋付き袴の着物がお気に入りのようです。
「リュウくん、今日はあんたが主役やからね。ヒーローやで、ヒーロー!!」

2歳のマオちゃんも髪飾りを付けてもらって、着付けを待っています。
3歳のリナちゃんはすでに着付けに入っています。
おとなしくじ~っとしています。
その間に、私も急いで髪のセットと、着付けをしていただきます。

そして、そのまま写真室に移動します。まずは、全員集合写真。3人の子供達が、一斉にカメラを向いて笑うのは至難の業。何回かトライしていただきやっと終了。次は、ファミリーで撮影。


後ろの背景を変えるのに、勝手に巻き上がっていくスクリーンや、下りてくるスクリーンを、不思議そうに見つめている子供達。
リュウくん、刀もって決まってるね!!

「なりきりマン、カッコイイ~♪」

みんなが撮り終わったころ・・・
「おい、お前の好きな、傘あるで~!!」
と、主人の声。早速にひろげて、写真撮影。主人には、江上歯科30周年記念パーティの時に傘を持って振袖姿で踊った私の、あの光景がよみがえったようです。(笑)

では、神社参りです。近くの羽黒山鳥屋神社に行きました。

神殿では、一応、神妙に?お参りします。
「終わったら、飴もらえるからね。ちょっとだけガマン、ガマン。」
“飴”を餌にして、しばらく静かにさせます。意外と、不思議な感じを受けたのか、じ~っとしていました。

終わったら、神主さんから、待望の「千歳飴」をもらいます。とっても嬉しそうです。やっと食べられるね。いえいえ、着物を脱いでから・・・もうちょっと、もうちょっとの我慢です。(ゴメンネ)



ホテルで着替えて、やっと会食。お天気にも恵まれ、無事に行事が終わったことと、ここまで孫達が無事に育ったことに感謝していただきます。海の幸がいっぱいの立派な会席膳。こうして、この石巻で普通にいただけることも、ちょっと不思議な気持ちです。

夜は、亀喜寿司で、鮑や鰹などの刺身をいただきました。

石巻でも鰹が獲れるのですね。海の幸がこうして、いつも通りにみんな揃って戴けることに、ありがたい、ありがたい。

七五三 なりきりマンと 魚参り?(笑)

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