浩子の部屋

母は元気♪

実母が足膝の骨折で入院してから約半年後、ひとりでの歩行が困難となり、弟の計らいで、ベネッセの有料老人ホームに入れてもらいました。宮城の孫達も帰ったので、日曜日に顔を見に行ってきました。母へのお土産は、食べ物ではなく、曾孫のココエちゃんです。いいお天気なので、おんぶして宝塚まで出かけました。

お出かけが大好きなココエちゃん。「バアバとお出かけ行くよ」と言ったら、もう雰囲気と言葉で理解できています。コートを着て、お靴を履いて、もうしっかり外出するイメージができ上がっているんです。小さな子でも、3番目となると、自分の生活がかかっているから、しっかりと周囲の状況を把握できるんですね。おそるべし・・・おさな児の知恵。

電車では眠っていましたが、老人ホームに着くと、ちょっと見たことのない場所に、知らない人がいるので、しばらくは固まっていました。
「ああ、めずらしい人が来た!!」
と、母の第一声。私の顔はわかるので、頭はボケていないようです。

「この子だれやったかいな。」
「ココエちゃんですよ~。」
「ああ~、そうかそうか、よう来てくれたね。」
母は満面の笑み。私によく似ているココエは、私の祖母にそっくり。ということは、この母にもよく似ているはずです。遺伝子おそるべし・・・(笑)

病院で痩せ細っていた母ですが、ここに入所してから、随分顔もふっくらして、太ってきました。食事が美味しいので、しっかりといただいているようです。声も元気になって、以前の母に戻ってくれ、ほんとにありがたいことです。

ここは病気の方ではなく、ひとり暮らしが不安な方や、足腰の弱った方ばかりがおられます。女性のほうが多いようですが、皆さん頭はしっかりなさっているようです。
「わぁ~、かわいい~!!こんにちは。」
と、孫を見ると、皆さんがカワイイ人形やペットを見るような感じで、にこやかになられます。なかには・・・
「さわらせて~~!!」
と、付いてまわる方もおられます。

小さな“命”は、老齢の皆さんには、輝く太陽のように、“生きる力”を与えてくれるのですね。

私ひとりで来るより、連れて来て良かったと思いました。

初めはけげんな顔のココエも、母にだんだん慣れてきて、あの小さい身体で車いすを押してみたりして、自分の遊びを見つけていました。母が子守唄を歌ってくれると・・・とても喜んで、可愛い笑顔になりました。私が常日頃歌っているのと、同じリズムだったからでしょうか?波長が一緒なのでしょうか?遺伝子の不思議さをここでも感じることになりました。

おさな児に 皆癒されて 目を細む

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