浩子の部屋

コウキ君5歳

初孫コウキ君が、満5才になりました。
思い返せば、5年前・・・
深夜1時頃に私が入浴している時、電話が掛かってきました。
主人が、あわててお風呂場に駆け込んで来ました。
「おい、りえが破水した言うてるで~!」
「あっ、そう。いよいよやね。」


私がゆっくり湯船に浸かっていると・・・
「おまえ、風呂、はよ上がれや。入っている場合じゃないぞ!!」
と、主人は、すごくあわてている様子。
「破水しても、すぐに生まれるわけじゃないし・・・大丈夫よ。」
と、私はいつも通りに風呂をゆっくり上がって・・・
「病院には、連絡したのね。すぐ来なさいって言ってた?」

お婿ちゃんが自家用車を準備してくれたので、いよいよ、一緒に真夜中の住友病院へ行きました。病院に着いたら、とりあえずは安心。心音を計ってもらったりして、順調であることを確認。まだまだ時間がかかるようなので、お婿ちゃんと私は、一旦、家に帰ることにしました。

お婿ちゃんは朝8時頃に病院へ。私も行きたいけれど、午前に口臭治療の患者さんの予約が入っている為に、行けずでした。断りたいけど、明日から海外に留学するというので、今日どうしても診てあげないといけない、ケアの説明をしないといけないという方でした。

朝10時の予約で、口臭の再検査をして、説明している時でした。
「奥さん!!生まれそうやって、電話かかってきました。」
とスタッフの声。ちょうど説明が終わる頃だったので、タクシーを呼んでもらい、患者さんを見送って、すぐにタクシーに乗り込みました。

間に合うかなぁ~?!
不安ながら、無事産まれる事を祈りつつ、住友病院へ向かいました。やっと産科に駆けつけたら、お婿ちゃんが分娩室の前で待っていました。
「ついさっき、5分前くらいに生まれました!!!りえちゃんのあんなしんどそうな顔、僕はじめて見ました。」
「そう、ありがとう。でも、よかったね、無事に産まれて。おめでとう♪」
そこへ、分娩室から赤ちゃんを抱いて、看護師さんが出てこられました。

「うわぁ~、頭大きいね~。」
「お義母さん、先に抱いてください。」
「いえいえ、最初にパパが抱いてあげないと・・・」
ちょっとおっかなビックリの新米パパは、おそるおそる・・・看護師さんから手渡されて、
「わぁ~、すごいなぁ~。かわいいなぁ~。」
すると、看護師さんが
「頭は、ゆがんでても大丈夫ですから。すぐに戻りますからね。」
大きな長細~いどんぐりみたいな頭で産まれてきたので、心配そうにしていたからなのでしょうか?・・・“親心”をよくわかっておられますね~。

私も“星の王子さま”のイメージで、白いベビーベットを買って準備していましたが・・・
「この子やったら、木箱の方がよく似合うね。」
たくましい大きな声で泣き、生まれてすぐに自分の握りコブシを「チュパ、チュパ」と吸っている姿を見て、どんな環境でも育っていく子であろうと思いました。

出産後の娘と対面した時、
「はぁ~、えらかったわぁ~!!」
と、言っていました。普段、弱音を吐かない子が言うのだから、相当つらかったことは、想像できます。
「3626gもあるんやから。また、頭長いし・・・出にくかったやろな~ぁ。」
無事生まれた事に、みんな安心して、何を言っても笑える状況でした。ちょうどお昼時だったので、主人も長女も診療の休憩時間に見舞いにやって来てくれました。

こうして、初孫との初対面の事は、今でもはっきりと覚えています。
5年の間に、こんなにも孫が増えて、みんなそれぞれの個性を持って生まれてきてくれて、ほんとに嬉しい。ほんとにありがたい。

今日は、5才になったコウキ君と、お祝のケーキをデパートに買いに行くことになりました。去年は、仮面ライダー・オーズのケーキを注文して、持ってきてもらいましたが、今回は、自分で好きなケーキを選んでもらおうと思ったからです。

夕方仕事を抜けて、コウキ君とデートです。阪急百貨店1階の洋菓子コーナーをぐるっと回って、コウキ君が選んだのは、シンプルな、大きなイチゴだけがのったケーキです。お祝プレートも、ろうそくも、リボンもコウキ君が選びました。大満足のコウキ君。

「なにか美味しいもの食べようか?お寿司がいい?」
「ばあば、たこやきがいい。」
いつもよく行っている“ぶぶ亭”の明石焼が大好きなコウキ君。安上がりでいいな・・・
明石焼と、クリームソーダーではなくクリームオレンジジュースにしてもらって、ご機嫌のコウキ君。

食べ終わったら、
「ばあば、はやくかえろう。」
「そうやね、帰ってケーキ食べないとね。」

ルンルンのコウキ君と、5才の誕生日を一緒に過ごせたことに、ほんとに幸せ一杯の私。素直でいい子に育ってくれたことに感謝です。

火が消えたとたん、ケーキの前で、争奪戦???(笑)

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