浩子の部屋

壊れたらいつでも?

朝、孫(2歳)が、ネジまわしを持って、じいちゃんのところへやってきた。
「ジィ〜ジィ〜」
と、言って、おもちゃのパトカーを指差している。
どうも、パトカーの上に付いているライトの部分がつぶれたらしい。
孫は、おじいちゃんは何でも治してくれる人と思っている。
何でもつぶれたら、それを指差して「ジィ〜ジィ〜」と表現する。


おじいちゃんは、「修理の名人」。
もともと手が器用な人だからこそ、歯医者になった(なれた?)。
ほんとは建築科(高校)出身なので、将来の夢は、大工さんか建築現場で働く人のはずだった。ところが、工科大学の受験に失敗。
そして、イチロー・・・ちがうちがう・・・一浪して、歯科大学に入学。
私と結婚した当初も、修理大好き・・・というか、買って来たばかりのテレビを、まず分解することから始まる。全部ネジをほどいて、内部の構造をチェックして、元に戻す。
「これで完璧や!!」と喜ぶ横に・・・???
ネジが1個余っている。
「おかしいなぁ〜?」と言いつつ、また分解が始まる。
ネジを点検して、
「あっ、わかった。ここや!!」と喜ぶ。
全部また元に戻った・・・と思ったら、今度は・・・???
ネジが2個余る。(増えとるやん?)
「あれ〜っ、おかしいなぁ〜??まあ、テレビ映っているし、これ(ネジ)、また今度壊れた時に付けるわ。」
と言って、その余った2個のネジは、テレビの裏側にセロテープで張り付けられるハメに・・・(笑)
今日も、診療の合間に、休憩室で、おもちゃのパトカーが分解されていた。何かが折れていたようで、歯科材料の即時重合レジンで、くっつけたりしていた。お昼時には、自宅に持って帰って、分解したパトカーの組み立てがまた始まった。
「ここのネジが、これで・・・あっ、この線切れてる〜!!なんでや?
あれっ、これはどこにつながってるんや??」
と、ブツブツ独り言をいいながら・・・
「あれっ?ネジ余っているなあ〜」
また、いつものことが始まった(笑)。私は、知らん顔(フフフ)。
もう一度、ネジを全部はずして分解。また、くっつける。
「仕事に差し支えるから、もういい加減にしたら?時間のムダやわぁ。」
「だんだん、意地になってくるねん。」
と、格闘している。
「おっ、これで完璧や!!」
おもちゃのパトカーは、サイレンを鳴らして、赤いライトがくるくる回りながら走るようになった。やれやれ、あ〜〜良かった。主人もすっきりした様子。
孫は、「ジィ〜ジィ〜!」と寄ってきて、そのパトカーで早速遊び始める。
ジィ〜ジィ〜の「至福のとき」である。
修理の迷人、これからもヨロシクね!!

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