浩子の部屋

マナーは自分の思い

今朝、NHKテレビで、マナー百科事典のようなことを放送していました。
日頃、何気なくしていることが、これで正しいのか、間違っているのか判断しにくいようなことを、一つずつ解き明かしていくものでした。
たいていのことは、このくらいとか、こんな風でとか、ある程度の思いはおありでしょうが・・・なかなか確信につながりませんよね。


たとえば、お箸の使い方、お椀の持ち方、座布団の座り方、手土産の渡し方・・・
よく作法で出てきますよね。
最近は、日本古来の美しい作法を親からも学んでいる方が少なく、ほんとに情けない気持ちになります。かと言って、自分が分かっている訳ではないのですが・・・
昔は、お茶やお花の稽古に通っている時に、日本の作法を「これはダメ、こうしなさい!」と、しっかり植え付けられてきました。今は、お見合いという制度もだんだんなくなり、花嫁の必須条件だった習い事も、「趣味」という言葉で片付けられてしまうようになりました。近年、欧米式マナーが入ってきたために、日本の伝統作法がちょっと委縮気味なのは確かですが、着物を着た時や、和室に入る時には、その日本の作法が必要です。
私の長女が、嫁入り前に、小笠原流礼法という作法を習っていました。
毎回テーマが決まっていて、「こういう時は、こうするのよ。」と、帰って来る度に教わりました。流派によって、考え方や表現の仕方が違うので、私も勉強になりました。
人間は、知っていてしないのと、知らないからしないのとは大きな違いがあります。
基礎をしっかり入れることは、そこからTPOに応じて、アレンジできるということです。
自分流に作り替えてもいいし、また、人から新しく教えてもらったことを、取り入れてもいいと思います。現在は、格式や形式にこだわらないという点で、とても自由ですので、「マイ作法」を作ればいいんです。ただ、人に見られて、気持ちよく美しいという基本を忘れてはいけません。
それから、「相手を思う心」が大切です。
相手の方に失礼のないように、気分を悪くされないように、そして、相手に喜んでいただけるようにという配慮が必要です。
どんな場合でも、自分が思いやる心を表現する。
手土産はどうしたらよいか??・・・相手が喜びそうなものを送る。贈り物は、自分の欲しいものではなく、相手が一番喜ばれるものを選ぶ。当たり前のことですが、結構ちぐはぐになっていることもあります。
先日も、婿ちゃんが、
「後輩が開業したので、花を贈りたいのですが・・・」
と、相談がありました。
私の経験からすると、開業の時は花ばかりで、嬉しいのは嬉しいんだけど、またありすぎると困るんですよね。だから、一度ご本人に、
「花はたくさんありますか?」
と、正直に尋ねたほうがよいと思うと言って、電話して尋ねてもらいました。
すると、案の定、花は置けないくらいにたくさん来ているとのことでした。
こういう時は、お祝は薄くて軽いもの・・・そう、現金や商品券に限るんです。気持は充分に伝わりますから、相手さんにはとても喜んでもらえます。お婿ちゃんにも、尋ねて良かったネ♪と・・・
マナーは、自分の思いを、どう形で上手に表現するかということ。
自分の思いが良く伝わり、相手に不快を与えず、人から見てスマートで美しい立ち振る舞いが、最高のマナーですね。
自分の実際の姿を鏡に映して、自分の態度を心の鏡に映して。
もう一度チェックしてみましょう!!
そして、言葉もとても大切です。人を温かくする言葉をたくさん使いましょうね。
良いマナーは、良いマネーを生む!!

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