浩子の部屋

2013佐保会大阪支部総会

母校の同窓会である佐保会大阪支部総会が、今年から9月に開催されることになりました。場所は、リーガロイヤルホテルですが、今回は土曜日とあって、例年より少し出席者が少ないようです。総会の報告は、時間の都合上、割愛されながら約1時間で終了しました。ちょっと慌ただしい感じでしたが、日々の先輩諸氏のご活躍をうかがうことができました。

第2部は、「李 亜輝」二胡コンサートです。李氏は、中国遼寧省出身で現在は中国文化芸術センターの講師をされています。伴奏は、冨田裕三子さんです。真っ赤なチャイナドレス風のお召し物が良く似合われています。すぐに演奏が始まりました。

1曲目は、「蘇州夜曲」で、中国ののどかな牧歌的風景が目に浮かぶような演奏でした。2曲目のエドガー作曲「愛のあいさつ」は、とても有名な旋律で、もともとはピアノ曲ですが、バイオリンやチェロなどの弦楽器用に編曲されています。二胡でも、憂いのある演奏が聴けて、とても優しい気持ちになれました。

3曲目から、「高胡(こうこ)」と呼ばれる、ふつうの二胡よりも高音が出やすい楽器に交換されての演奏です。「空山鳥語」という、野山にいろんな鳥たちが本当に飛び交っているかのような、演奏でした。私も、今、ピアノ曲で「ひばり」をイメージしたチャイコフスキーの曲を練習しているところですので、「鳥たちが囀り、遠くに近くにと飛びまわる」様子を表現するのに、とても参考になりました。

5曲目の「赤とんぼ」は、皆さんご存知の日本の童謡です。二胡の演奏で聴くのは初めてですが、二胡の弦の深い響きが、あの夕暮れの田舎の風景を思い出させてくれます。童謡の歌声には無い、心の琴線に触れるような音色に、じ~~んと熱くなり、涙がこぼれそうになりました。私の中の遠い遠い記憶のようで、つい昨日のようで・・・曲を聴きながら、小学生の純真無垢な頃の自分に出会えたような気持ちになりました。

今回出席者は、私より高齢の方がほとんどであり、戦争体験者や戦後を生き抜いてこられた方ばかりで、あの「赤とんぼ」の歌には、どの方も深い思い入れがあると思います。私にとって、二胡は中国の曲を演奏するものというイメージでしたが、今回、こんなに日本の曲の味わいを引き出せる、しかも、哀愁を帯びた音色を出せる弦楽器だということに、初めて気がつきました。

音楽に国境無し」・・・それぞれの国の特徴はあっても、それぞれの国の趣があり、素晴らしい音楽は国境を越えて世界を一つにする力がある。

楽しいお食事の時間は、オールド女子会に相応しい?、とってもキュートでカワイイ盛り付けです。まず、前菜は、「3種の可愛いアミューズ“夏の日の思い出”」。

スープは、冷たい南瓜のクリームスープとコンソメジュレ浅葱ちらし。

メイン料理は、鯛のポアレ・アロマート風味の彩野菜添えエキゾチックなオリーブの香り。

デザートは、柔らかブラマンジェと季節のフルーツ添え。

見た目に美しく、舌に味わい深い料理に、「女子会」の楽しみここにありとつくづく思う。頭の回転が良く、気配りにも長けておられる先輩女史に、密かにおののきながらも、私もあと10年くらいは、シャキシャキで行けるかな?・・・などと思っております。(笑)

来春の「スプリングー8」(大型放射光施設)、「SACLA」(X線自由電子レーザー施設)の見学バス旅行も楽しみです。久しぶりに、専門的な「化学」に触れられる気がして、とてもワクワクしています。

幼き日  彷彿とさせる  おもてなし

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