浩子の部屋

母校大阪支部同窓会

7月4日に、母校の奈良女子大学の同窓会である「佐保会」大阪支部の総会ならびに懇親会が、リーガロイヤルホテルでありました。いつも、浄土真宗金臺寺さんのお繋がりの大先輩のお誘いで、出席させていただいております。今回は、京都市立芸術大学教授の三井ツヤ子さんの「心に染みる歌の花束」と題された、メゾソプラノの美声が聴けるとあって、他府県からの方も含め、166名もの参加がありました。
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社団法人佐保会はすでに74年の歴史があり、私が初めて参加させていただいた頃には、98歳の高齢で参加されていた先輩もおられました。もちろん、ヨボヨボではなく矍鑠(かくしゃく)とされていて、「我々の大先輩」とか「最高齢者」という紹介のされ方で、スピーチをされました。ご自分が最高齢者になったことを、
「いつの間にか、こんな歳になっていたんですね。いよいよ私も、あの世が近くなったかもしれません。」
と、笑い飛ばされて、98歳とは思えないほど、しっかりされた口調でお話くださいました。
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我々、化学科の先輩には、公立高校初の女性校長になられた先輩もおられます。もちろん仕事は引退されていますが、今でもその威圧感というか、抱擁感というか、「どんと私に任せなさい」的な、大きなオーラに包まれておられるような方です。「女性だから」という世間一般の考え方ではなく、女性だからこそ、もっと強く表現したり、活躍したりすることができるというのを、教えていただけるような気が致します。
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総会は、昨年の活動内容報告、今年の予定、新入会員の紹介等、和やかに行われました。懇親会では、この佐保会のための特別メニューが出されました。私達のテーブルは、昭和48年〜51年卒業の方です。化学科の先輩が2人と同級生が1人に後輩が1人と・・・テーブルの半分が化学科卒でした。本日の特別ゲストで来られている、化学科先輩であり物理化学教授をされていた奥村先生に、5人で挨拶に行きました。5年ぶりくらいにお会いします。お元気でいてくださって、ほんとに嬉しいです。パソコンも使いこなしておられるとか・・・
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そして、3年前の佐保会総会の当番学年にあたった時、30数年ぶりに出会った生物学科の同級生。今回は、私が是非にとお誘いして来ていただきました。大学の同級生というのは、気取らず、年齢を跳び越えて、友達のままの気持ちで話ができる。何十年経って、生活が変わったとしても、その当時のイメージのままに、現在も進んでいる。不思議な、不思議な世界。肩を張らず、自然体の今の自分をそのまま出せる空間なんですね。
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そして、化学科の同級生から、突然に聞きました。
「あの〜、岡内さん知ってる?旧姓、渡辺さんやけど。今回の参議院に立候補してるらしいよ。」
「えっ?ほんま〜!!こないだ、高松市の女性初の副市長になったって聞いてたけど・・・。たまたま、彼女の伯父さんにあたる方が、ウチの診療所のあるマンションの1室を持っておられて、管理組合の総会に高松市から時々来られているのよ。それで、いろいろと情報はお聞きしていたんやけど、それは知らんかったわぁ〜。」
彼女は、高松市役所に勤務して、それから、市民生活婦人係長、教育部次長、市民部次長、健康福祉部長と経て、平成19年に高松市副市長になられました。今年春に同職を退職し、無所属(民主党推薦)で参議院議員に立候補されたようです。この11日の選挙で、どんな結果が出るか楽しみですが、おそらく当選されるのではないでしょうか?!私も陰ながら、応援したいと思います。
彼女は、学生時代は辛抱強くて機転の効く、意外とそんなに目立たぬ感じの人でした。高分子化学に進んだのですが、真面目でコツコツ派。陸上部で鍛えた健脚で、何事も機敏に動いて、さりげない、人へのアドバイスが上手な人。高松出身のクラスメートが3人いましたので、みんな仲良くされていました。そんな性格が、周囲の人を安心させ、頼りになる人という好感を持たれるのでしょうね。
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食事のあとは、今日のイベントの始まりです。どんな歌声が聴こえるのでしょうか?
三井ツヤ子女史の登場です。ピアノ伴奏は、京都女子大学教授の大谷正和氏です。歌声は、ドイツ歌曲から始まりました。重厚な、はっきりとした発音の美声です。次は、日本の童謡。可愛らしく、愉しく、リズミカルな歌声です。そして、母校クラブの音楽部で、校歌の代わりに歌っていた「平城山(ならやま)」を、透き通るような美声で、感情こめて歌っていただきました。懐かしい学生時代の音楽部の想い出がいっぱい蘇りました。
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ちょうど1つ年上の化学科の音楽部先輩も、この「平城山」を聴いて、想いが溢れ、感涙したとおっしゃっていました。1つの歌にたくさんのそれぞれの人の想いが詰まっている。ほんとに走馬灯のように、何十年もの時を超えて、懐かしき自分の想い出に浸ることができる。必死に頑張ってきた楽しい音楽部。仲間の顔もたくさん浮かび、今ここに居る自分を学生時代の心のままで、見つめ直すことができます。
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この佐保会に参加される方は、全体のほんの一部ではありますが、母校の繋がりで、ここに集うことができる幸せを感じながら、三井ツヤ子さんの歌声に聴き惚れました。アンコールも3回もなさるほど、皆さんがほんとに「心に染みる歌声」だったのでしょう!!
佐保会の秋の親睦バスツアーにも、同級生と一緒に参加することにしました。先輩方との近しい触れ合いも楽しみにしています。
ならやまの  響き染みいる  佐保の友 
☆追記☆
7月9日に、先着500名に郵送料のみで送ってくださる「奈良女子大学百年史」が、佐保会から送られてきました。1909年奈良女子高等師範学校開校から、ほんとに100年?!ビックリです。私達の大、大、大先輩の歴史と共に、この奈良女子大学がある。そして、今も続いていることに、素晴らしい歩みの重みを感じます。この百年史を開くことで、奈良女子大学の歴史を垣間見てみようと思います。
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