浩子の部屋

営業のウラ話

15年くらい前に、住友銀行の営業担当だった方が、いつもの歯の定期検診ということで、やって来られました。今は、三井住友銀行本店の営業部長という素晴らしい昇進を遂げられた実力者です。若い頃から、とても真面目で、すべてがきっちりされている感じの方でした。半年前の検診に来られた時にも、地方の支店での苦労話を聴かせていただきました。どんなことにもめげずに、目標を高く持っておられる、ほんとに志の高い方です。
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抜擢された実績というのは、営業成績ワースト○位の支店の支店長として赴任され、それを見事に成績をあげて、全国○位にまでされたということです。他から見たら、ほんとに「ど根性物語」としか思えないような話です。何故、そんなことが短期間にできたのか・・・
「答えは、簡単です。まず、できることから始める。次に、目標を少しずつ上げていく。そのためにはどうしたらいいかを、みんなで考えて協力して実践していく。その態勢が大切なんです。」
普通ならば、頑張ったけれど、結果的にこうなってしまいました・・・というような言い訳がましいことを言ってしまいそうですが・・・
「できないはずはない。もっと頭を働かせて、自分ができることを精一杯やってみたらいい。結果が出なければ、人の3倍頑張ってまわって歩く。そんな努力もしないで、できませんでしたということが、おかしい。やればできるんだ。途中で投げ出すな。」
熱い熱い思いが、お話の中から溢れています。
「営業は、地道にまわって歩いて、たたきあげる。お客様に育ててもらう。そして、自分も信頼を得られる人間になれるように、仕事もキッチリする。」
「例えば、書類のハンコひとつにしても、ここにもらうようにと○印を何気なく書くでしょ。それを、丸い穴の開いた定規で、きれいに○印をする。同じ書類でも、それを受け取ったお客さんの感じが違いますよね。それで、ミス無く書類が完成したら、それだけでも、営業の人間を信頼してもらえる。そういう、ちょっとした積み重ねが大切なんですよ。ひとつくらいハンコが抜けてもまたもらえばいい、という安易な考えが信頼をなくしてしまうんです。僕は、難しいことを言っているのではなく、ごく当たり前のことを、当たり前に『やる』という取り組みの姿勢が大事なんだといいたいのです。」
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その話を聴いていて、営業の方も、システム化された「職人さん」と同じなんだ?!と思いました。つまり、無駄のないスマートな動きが、傍目にはとても楽そうな余裕のある姿に見え、「この人に任せておけば大丈夫!」という大きな信頼に繋がっていくんだと気付きました。緻密に計算された提案や行動、それが顧客の心をつかみ、「物」より「人」の価値を買う姿勢になっていきます。部下にとっては、とても厳しい面もうかがえますが、それは長い目で見たら、とてもありがたい指導・教育であり、必ずや実を結ぶものになっていくのでしょう。
「ほんとに、今満開の営業トップの方はちがうなあ〜〜♪」
という感じを受けました。理路整然としていて、隙がなく、かといって、まだまだ上を見る余裕も残っている。常に頭の中が、フル回転を繰り返しているのですね。決して立ち止まることなく、「がんばればできる」と自信に満ち溢れておられます。今回のお話を箇条書きにまとめてみました。
職人技が、信頼を生む。
地道な努力が積もって、成果となる。
毎朝、今日の目標設定をする。

日々のちょっとしたことの積み重ねであることを強調されていました。
これ読んで、「あいたたたぁ〜〜〜〜!!」と言っている方、一杯いますよね。(笑)

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