浩子の部屋

被災地から大阪へ

昨日、被災している宮城石巻の娘と孫の3人を避難させるために、岩手県の「いわて花巻空港」まで、出迎えに行ってきました。飛行機には食糧品・衣類等をダンボールとキャリーバッグにいっぱい詰め込んで、乗せてもらいました。ちょっと重量オーバーでしたが、被災者への物資と理解してくださっているようで、快く引き受けてくださいました。
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いわて花巻空港では、自衛隊の物資を運ぶ飛行機や自動車などが、ものものしく並んでいました・・・が、空港内は、いたっていつもどおりで、何にも変化はありません。被災地に近いから土産物もないし、被災者もいっぱいか・・・と思っていましたが、ちょっとイメージとは違った感じでした。
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そこへ、娘たちが到着しました。子供たちは、3人ともいつもどおりの元気さで、ホッとしました。石巻からは、お婿ちゃんと友人とで、ディーゼル車で約3時間かけて送っていただきました。たまたま10時から東北自動車道が、一ノ関〜花巻まで一般開通したばかりで、一部高速道路を走ることができ、ラッキーでした。
「ほんまに大変やったねぇ〜!!」
「でも、私らはまだマシなほうやから・・・もっと、家がなくなったりしている人もいっぱいいるし・・・」
という娘の言葉に、ほんまに悲惨な状況がより感じられました。
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12日間も風呂に入っていない娘と孫達。一刻も早く大阪に連れて帰りたい・・・気持ちでした。帰りの飛行機まで、ゆっくり時間があったので、昼食を一緒に食べようとしました。空港のレストランは、さすがに物資が無く、閉鎖でした。近隣のお店も閉店しているところがいっぱいでした。回転すし屋さんだけ開いていたので、入ってみました。ネタは不揃いということでしたが、充分に「日常的」にいただくことができました。娘も婿も友人も、この「当たり前」のことが、「ほんとに久しぶりのご馳走だ」と言っていました。
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温かいお茶、熱いラーメン、心温まる食事。「普通」であることが、こんなにも嬉しいし、ありがたいということを身に沁みて感じたことでしょう。今回の被災で、電化的生活ではなく、もっと古典的な「アナログ」の生活がいかに大切かを、ほんとによく理解できたと言っていました。
あったかい食事、あったかい風呂、あったかい布団、
そして、あったかい思いやりの心に充分満たされる・・・「しあわせ」♪

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