浩子の部屋

クリスマスプレゼント

「お母さん、ちょっとお腹の下の方が、しくしくしてきたんやけど・・・」
と、次女が言ってきました。
時間は、夜中の1時。私がピアノの練習をしていた時でした。
「どんな感じ?」
「うん、12時頃からちょっと気配があったんやけど、今、10分おきくらいに痛むから・・・ひょっとしたらと思うねん。」
「そう〜、すぐに病院に電話してみたら?」


予定日は20日だったので、もうすでに4日遅れている。何時産まれてもおかしくない状況でしたが、今晩はもう無いだろうと皆が思っていたところでした。
病院のほうは、
「とりあえず入院の用意をして、すぐに来てください。万一、陣痛でなかったら、朝に帰ってもらいますから。」
と、言われました。
お婿ちゃんと3人で、早速都島の川端産婦人科へ。
私としては、いよいよ産まれる予感♡
すぐに、3階の分娩室に入れてもらいました。
ここは、長女が出産する時にも来たところです。
普通の病室のようになっていて、ベッドが分娩台にもなるという部屋です。部屋には、リラックスできる癒しの音楽が流れ、液晶画面には、2頭のイルカがゆったりと海の中で泳いでいる様子が映っています。まるで、癒しのサロンのような感じです。
娘は、ちょっとずつ痛くなってきたと言っていました。診察では、子宮口が4〜5?に開いているとのこと。やはり、出産は近いようです。
「どう?痛むの?大丈夫?」
と、婿ちゃんと私。
「うん、イルカなんか、ちっとも癒しにならへんわぁ〜〜」
と、出産間近なのに、ちょっと冗談を言う・・・娘。
助産師さんが出産の準備をされている間、私達は部屋の外で待ったり、部屋の中へ入ったりしながら・・・
時間は、夜中の2時半頃。急に痛みが3分おきくらいになってきた。子宮口は7〜8?に開いている。いよいよ出産間近。婿ちゃんと私はちょっと外で待つことに・・・
夜中3時前になって、産婦人科の院長が、バタバタっと3階までの階段を駆け上がって来られました。
あっ、いよいよやなあ〜〜!!
すると、助産師さんが、
「あの〜、立ち会いされますか?それとも、産まれてすぐに入られますか?」
と、尋ねてこられました。お婿ちゃんは、娘に、
「どっちがいいの?僕はどっちでもいいよ。」
ということで・・・結局は立ち会いをやめて、出産後すぐに入らせてもらうことに・・・
外で待っていると、
「はいっ、すう〜っと息を楽に吐いて〜〜。はい、もう一度・・・」
というような声が聞こえてきます。婿ちゃんは、
「わぁ〜、メッチャ緊張してきた〜〜!!」
私は、
「大丈夫!!何の心配もないですよ!!」
と、婿ちゃんに安心感を持ってもらうように宣言。
すると、3時9分・・・
「はぁ〜〜、はぁ〜〜っ、しんどかった〜〜!!」
という娘の声が聞こえてきました。
「あっ、産まれた〜〜ぁ」
と、婿ちゃんと顔を見合わせました。
すると、小さい「オギャッ」という声が聞こえてきました。
「あ〜ぁ、やれやれ、産まれたね♡」
すぐに入室許可があり、カメラとビデオを持って入室。
出てきたばかりの赤ん坊(男の子)を、必死で・・・婿ちゃんはビデオ、私はカメラ撮りです。
「へその緒を切りますよ〜!」
という声とともに、そのシャッターチャンスを逃さないように・・・と。
赤ちゃんにも、娘にも、
「お疲れさん!よう頑張ったね。よかったね♡」
「うわ〜〜ぁ、前より産む時は、痛かったわぁ〜」
「そう、大変やったね。でも、あっという間に産まれて、よかったぁ。」
へその緒を切ったら、さっと洗ってもらって、口の中に細いチューブを突っ込んで、汚物を全部吸い出します。
その様子も、間近で見せてもらえます。
体重計に乗ると、3038g。ちょっと小ぶりでした。
お兄ちゃんの甲起によく似ていました!!泣き声もそっくりや〜。
頭は縦に長いし、鼻は横に拡がって高く、口は大きいし・・・
いったい、誰に似てるんたろ??
甲起の感じにそっくりやけど・・・一郎ちゃん(ジジ)かな??
札幌のおじいちゃん、おばあちゃんも駆けつけて下さいました。
今日の夜、札幌へ帰られる予定だったので、対面できて、ほんとに良かったです。
実は、12月24日は、札幌のおじいちゃんの誕生日です。
「最高の、クリスマスプレゼントになりましたねぇ!」
「ほんとに♪」
次は、名前です。
早朝スピード出産だけに、「甲起」にちなんで、「早起」??なんてね?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright©2024. Egami Hiroko All rights Reserved.