浩子の部屋

大阪のおばちゃん

診療所の前の道路で、ベビーカーに生後6カ月くらいの赤ちゃんを乗せた若いお母さんが、たまたま通りがかった2人のおばちゃんに捉っていました。
おばちゃん達は、可愛い赤ちゃんに笑いかけ、「わぁ〜」とか「ばあ〜」とか言いながら、ほっぺや体を何回も何回も触っています。
可愛くてたまらないという感じが、その様子から伺えます。


ウチの娘も、孫を連れて電車に乗ったり歩いていたりすると、おばちゃんは、
「わあ〜、可愛いい♪」と、絶対に触ってくると言っていました。
そして、尋ねてもいないのに、必ず
「あんね。ウチの子(もしくは孫)もこんな時は、可愛かったんやわあ。」
と、自分の子供のことを話し出すそうです。
(だれも、あんたの情報は、聞いてないんやけど・・・ムムム・・・)
そして、大阪のおばちゃんは明るいですが、よく「しゃべる」から、大変です。
(あんたもやろ!というこえが聞こえてきそう・・・)
以前、娘が妊娠中に、初めてママになる方のための「マタニティー教室」を受講しました。
その時に、産婦人科の部長先生がいろいろとお話してくださったようですが、
「君たちは、出産したら、いったい何になるのか、知ってるか?」
(もちろん、母親になるんやけど・・・???)
「お母さんになるだけちゃうで〜。正確にいうと、『大阪のおばちゃん』になるんやで〜♪」
笑・笑・笑・・・(確かにそうですね)
それから2年経って、ウチの2人の娘もどっぷり「大阪のおばちゃん」になっています。
先日も買い物に行ったら、レジでお金が足りず、
「じゃあ、すみません。お金足りないので、これとこれを除いてください。」
と、はっきり、恥ずかしげもなく平気で言えるようになったと。
いい意味で、開き直りができるというか、動じなくなったというか、強い母になったというか・・・こうして、世の中鍛えられていくんですね。
今日も、妊娠9ヶ月の娘が、長男を自転車に乗せてキンダーガーデン(保育園)に預けに行って来たときの話。
「自転車で必死に走っていたら、頭の上に、なんか冷たいものが落ちてきてん。
雨かなあと思って、手で頭触ったら、なんかベチャッとしてて・・・
『わぁ!鳥のウンコやぁ〜。』って分かって。もう、最悪!!
もう仕方ないから、そのまま諦めて帰ってきたとこやねん。
(鳥は)どこに居ったんか知らんけど、自転車で一気に走っていたのに、すごいタイミングやと思わへん?」
と、ケロッとして、走行している自分と鳥のウンコの落下速度との関係を面白おかしく話してくれました。
「顔にかかっていたら、最悪だよ(笑)。頭でまだ良かったね。」
と、優しい言葉をかけてくれるのは、義兄のお婿ちゃん。
何でも笑いにしてしまうのが、開き直りのおばちゃん流ですね。
大阪生まれの大阪育ち。吉本新喜劇の世界と同じような環境で育ってきた娘は、自分を笑いネタにするのが、得意です。大阪のおばちゃん街道まっしぐら。
私も、娘のようになりたい・・・(えっ、もう充分ですか?)

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