診療内容

インプラント治療とは、虫歯や歯周病、外傷など何らかの原因で歯を失った場合、または先天的に歯が無い場合に、顎の骨にチタン製の人工歯根=インプラントを埋め込み、その上に人工歯を装着する補綴治療の方法です。
埋め込まれたインプラントは、顎の骨となじんで一体化するためしっかりと固定され「第2の永久歯」と呼ばれるほど、天然歯の機能近くまで、噛む力を回復させることができます。
また、入れ歯やブリッジのように、周囲の健康な歯を傷つけることがなく、違和感や異物感に悩まされることもありません。
1本の歯を失った場合から、すべての歯を失った場合まで幅広く対応可能です。

プラトン社製インプラント

当院ではプラトン社製のインプラントを使用しています

世界には数百のインプラントメーカーがありますが、当院では、プラトン社製の純国産のインプラントシステムを使用しています。
プラトンインプラントシステムは、日本人の患者さんのために、日本の臨床医が生み出したシステムで、国際標準化機構(ISO)が定める医療機器の品質保証に関する国際規格である、ISO13485の認証取得工場で製造されており、信頼性の高い製品です。

PLATON JAPAN 公式サイト

ブリッジ・入れ歯との違い

欠損歯の治療にはさまざまな選択肢があり、お口の状態や用途・費用などのご要望によって変わります。インプラントのメリット・デメリットとも比較しながら、最良の方法を一緒に考えていきましょう。

(表は左右にスライドできます)

  インプラント ブリッジ 部分入れ歯 総入れ歯
イメージ インプラント ブリッジ 部分入れ歯 総入れ歯
対応本数 1本〜すべての歯を失った場合 1本〜数本を失った場合 1本〜数本を失った場合 すべての歯を失った場合
治療方法 歯の無い箇所にインプラントを埋め込み、人工歯を装着。
すべての歯を失った場合は、数本のインプラントを埋め込み、入れ歯を固定できる維持装置を取り付ける。
失った歯の両隣の歯を削り、連結した人工歯で橋を架けるように被せる。 失った歯の周囲の歯に金属バネをかけ、取り外し可能な人工歯を留める。(金属バネのない部分入れ歯もある) 歯茎の上に取り外し可能な人工歯を乗せる。
メリット
  • 周囲の歯への負担が少ない
  • 顎の骨が痩せにくい
  • 審美性が高い
  • 固定式なので、安定感があり、違和感が少ない
  • 保険適応内であれば比較的安価
  • 治療期間が比較的短い
  • さまざまな症例に対応できる
  • 取り外して洗浄できる
  • 保険適応内であれば比較的安価
  • 治療期間が比較的短い
デメリット
  • 手術が必要
  • 保険適応外なため比較的高額
  • 治療期間が長い
  • 全身疾患がある場合や顎の骨の状態によっては、治療できないケースがある
  • 健康な両隣の歯をたくさん削る必要がある
  • 支える歯の負担が大きい
  • 清掃性が悪く、虫歯や歯周病のリスクが上がる
  • 顎の骨が痩せてくる
  • 金属バネが審美的にも機能的にも不快
  • 支える歯の負担が大きい
  • 噛む力が弱い
  • 顎の骨が痩せてくる
  • 噛みづらさや話しづらさ、痛みなどを感じることがある
  • 顎の骨が痩せてくる

インプラント治療の流れ

治療の流れ

1.精密検査と治療計画(インフォームドコンセント)

レントゲンや歯科用CTなどを用いて精密検査を行い、治療計画を立てます。詳細をご説明し、納得・同意いただけましたら、手術日程を決めます。(検査により歯周病や虫歯などが見つかった場合は、先にそちらの治療を行います。)

2.インプラント本体の埋込手術(1次手術)

局所麻酔を行い、顎の骨にインプラント本体を埋め込みます。手術時間の目安は30分〜3時間程度で、入院の必要はありません。
ここから約2~6ヶ月間、インプラント本体と骨が結合するのを待ちます。

料金

本体手術料
¥300,000(税別) / 1本

3.アバットメントの連結(2次手術)

インプラント本体が定着したら、局所麻酔を行い、インプラントの上にアバットメント(人工歯の土台)を連結します。手術時間の目安は20〜30分程度で、こちらも入院の必要はありません。

4.型取り

歯茎が治ったら型取りを行い、歯の色や形、歯並び・噛み合わせなどを確認しながら、人工歯を作製します。

5.人工歯(上部構造)の装着

2次手術から約1〜6週間後、インプラントに人工歯を装着し、見た目や噛み心地に問題がなければ、治療終了となります。

料金

人工歯
¥20,000~120,000(税別) / 1歯

6.メンテナンス

耐久性に優れているインプラントですが、お口の中のケアを怠ると、歯周病(インプラント周囲炎)になり、最悪の場合抜け落ちてしまうこともあります。インプラントは人工物なので、自覚症状がありません。長持ちさせるためにも、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けるようにしてください。