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歯の豆知識

虫歯のできやすい歯があるの?


 前歯と奥歯は、形が全然違います。どちらが虫歯になりやすいのでしょうか?
  前歯と奥歯を比べれば、やはり奥歯のほうがずっと」虫歯になりやすいようです。これは歯の形をみても、なんとなく想像できます。さらに詳しく見てみると、奥歯のうちでは第三大臼歯、つまり親知らずを除いて、奥から二番目の第一大臼歯が第一位、もっとも奥の第二大臼歯が第二位となっています。

  次はその手前の第一、第二の小臼歯、そして、検視、側切歯(前歯のうち前から二番目の歯)の順になっています。また、奥歯の場合は上と下とで差はありませんが、犬歯や前歯の場合は下よりも上に多いという傾向が見られます。

  もちろん、それ以外の歯にはできないということではありません。中切歯(いちばん前の歯)にも、下の犬歯や前歯にも虫歯はできます。第三大臼歯、俗にいう親知らず(*1)は別格で、さまざまな理由から虫歯になりやすい歯です。どの歯にできやすいか、ということ以上に知ってほしいのは、歯のどの部分にできやすいかということです。まず、奥歯のかみ合わせ面です。そこには複雑な形の細い溝があります。この溝がくせ者で、汚れがつきやすいため、虫歯になりやすいのです。反対に、前歯では歯の先端よりも根っこに近い部分が虫歯になりやすいのです。

 次に、隣り合った歯と歯の間です。とくに奥歯の間には、どうしてもたくさんの汚れが残り、それを栄養にして虫歯菌が活躍するわけです。前歯では、歯と歯の間の歯茎に近いところがとくに要注意です。
  また、奥歯の外側には細かいひだがあります。これも虫歯にやられやすい部位のひとつです。そして意外なのが上の前歯の外側、外から、いちばんよく見えるところです。こういうところには食べ物の汚れはあまりつかないから虫歯にはならないだろうと思われていますが、唾液によって洗われることが少ないという条件が、虫歯になりやすくしてしまいます。

  1. 親知らずってなあに?
      第3大臼歯のことをいいます。前歯の真ん中から数えて2番目までを切歯、3番目を犬歯、
    4・5番目を小臼歯、そして6・7・8番目が大臼歯です。第1大臼歯は、いわゆる6歳臼歯のことで6歳、第2大臼歯は12歳頃出てきます。この第3大臼歯は、一般的には18〜22歳頃で、まれに30・40歳頃に出てくることもあります。「親知らず」の由来は、昔、親が亡くなってから出てきたためと言われています。また別名「智歯」とも言われ、これは成人になってかなり知恵がついてから出てきたためのようです。虫歯になりやすいだけでなく、智歯周囲炎になった時には、痛みも大きくトラブルになりやすいのです。(抜歯できない体の状態にある時 例:妊婦さんなど)



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